2005年11月10日

不公平ルール

通訳ってはったり勝負だと思う。たとえ内容がわからず不安で心臓がバクバクしていても平気な顔をしていなければならないし、スピーカーのいっていることがよくわからず頭の中で「???」が踊っていたとしてもなんとかつなぎ合わせて訳出をしなければならない。ペアで通訳をするときは例え相手が新人だとしても、同時通訳のプロだとしても基本的にはパートナーという同じ立場なのだから、なるべく平然とフェアに通訳をするように心がける。先日夜10時からのビデオ会議があった。今回の会議ではパートナーが以前から良く知ってる通訳仲間だったので私は今までのルールを思いっきり無視してしまった。別部署の会議という大義名分はあったにしろ、原稿ありのセクションは私、その他はパートナー、という不公平なルールを適用してしまった。最初は半分冗談、半分本気でパートナーに提案したら、心優しい彼は「いいよ」といってくれたので調子に乗ってしまったのだった。おかげで毎度おなじみのプレッシャーからは解放されたけれどパートナーには悪いことしてしまったなあ、と反省。でも、やっぱりあの内容を同通で出せ、といわれたら私には厳しいだろうな…。引き受けた以上あくまでフェアにいくべきか、身の程を知って判断すべきか、これもまだ難しい選択だと思う。
posted by バナナマフィン at 06:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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