2011年04月28日
ただ今内省中
こういう状況下では不安を払拭したくて、心の中にある問いかけに対する答えが欲しくて、いろいろな本が読みたくなる。というわけで最近乱読気味だが最近読んで印象に残ったのはフランクル著のそれでも人生にイエスと言う [単行本] / V.E. フランクル (著); 山田 邦男, 松田...と五木寛之著の「大河の一滴」だ。両著者とも戦争という悲しい出来事を体験しており、彼らの言葉はとても重くて深い。前者は哲学的な表現もあり一度読んだだけでは咀嚼しきれない部分もあったが後者は本当に心にストン、と入ってきた。今まで散々洋書ばっかり読んできたくせにこういうときは無性に日本語が読みたくなるから不思議である。そしてそこに書かれてた言葉をしっかり記憶したくなる。幸せについて語ることは非常に難しいけれどこれらの本を読んで思った。人って毎日の生活の中で当然のようにできることが沢山あると、できないことにばかり焦点が集まり、できないことに対する不満が増えてくる。逆にできないことが多い毎日だと、たまにできることに遭遇すると驚くほど嬉しかったり喜びを感じたりするのだ。
2011年04月12日
Stand still!
余震が続いている。ここまで続くといいかげんうんざりしてしまい、頼むから勘弁して…といいたくなる。今日も何回かオフィスで地震を感じた後に私の上司がこういった。「昔子供が小さかった時に学校に行く前に髪をとかして結んであげていたの。でも娘はいつもふざけて動き回っていばかりいたのでよくじっとしていなさい!(stand still!)と怒っていたけれど、なんだかそのセリフを言いたい気分よ。」思わず笑ってしまった。
2011年04月11日
知事選に思う
今回の都知事選は本当に悩んだ。「天罰」発言の石原さんにはどうしても投票したくなかったが、じゃあ誰に入れるのかと見回すと誰もいない。東国原さんはあまりにもあっさりと宮崎知事から鞍替えしたことに非常に抵抗を感じるし、ワタミの社長も政治経験がなさ過ぎである。私の姉は反対票の意味もこめて小池さんに入れるといったが、東京都民がみんなそう考えていたら、どうなるんだろう…と不安に思う。そんなこんなを考えつつ投票に行ったが結果はダントツで石原さんに決まってしまった。でも彼の当選が確定してからのインタビューを聞いていたら何となくこれでよかったような気がした。私は石原慎太郎は好きではない。彼の発言はあまりにも乱暴で、思慮が無く、上から目線も甚だしい。でも今回、彼の言っていることは一理あると私は感じた。「自動販売機とパチンコ店規制発言」などもその業界で生計を立てている人からすれば憤慨ものかもしれないけれど、でも彼の意見に賛同する自分がいたりする。大型ヨットを所有している人に「日本人は我欲を捨てるべきだ」なんて言われたくないとも思うけど、でも今日本がこのような状態であるとき、彼のような頑固ジジイにもうひと頑張りしてもらってもいいのかもしれない。
2011年04月03日
忘れたくない、忘れてはいけない
4月か…。新年度を迎えたという華やかな雰囲気は全くないけれど、私の身の回りはほとんど正常モードとなり淡々と日々が過ぎていく。まだ余震は続くけれどそれもかなり慣れっこになってしまい震度3程度ではビクともしなくなってしまった。スーパーに行っても食材はわりとあるしミネラルウォーターも置いてある。
普通に過ごせることに感謝しつつ、喉元過ぎれば熱さを忘れるということになりはしないか、と考えたりする。昨日You Tubeで緊急地震警報が発令されてから津波が到達するまでの映像を見た。もう見たくないという気持ちもあるけれど、あの背筋が寒くなるような、緊張感と不安感を忘れてはいけない、と思う。緊急速報が出るたびに私の携帯が鳴り、心臓が飛び出しそうにびっくりした、あの数日間を記憶に留めておかなければいけない、と思う。
その一方で春は来る。桜の花の優しい色合いを見ると心が落ち着いてくる。被災者の皆さんの地域の桜の木は花を咲かせることができるだろうか。
普通に過ごせることに感謝しつつ、喉元過ぎれば熱さを忘れるということになりはしないか、と考えたりする。昨日You Tubeで緊急地震警報が発令されてから津波が到達するまでの映像を見た。もう見たくないという気持ちもあるけれど、あの背筋が寒くなるような、緊張感と不安感を忘れてはいけない、と思う。緊急速報が出るたびに私の携帯が鳴り、心臓が飛び出しそうにびっくりした、あの数日間を記憶に留めておかなければいけない、と思う。
その一方で春は来る。桜の花の優しい色合いを見ると心が落ち着いてくる。被災者の皆さんの地域の桜の木は花を咲かせることができるだろうか。
