2010年05月29日
私はparty pooperか
例えば仕事でディナーの同行があったりビジターとランチをご一緒するときって私ってダメだなあ…と思うことがある。ディナーでもランチでも自分が通訳をしなければならないときは役割が明確なので問題ないのだが、冒頭や締めのスピーチ以外はそれほど通訳する必要がなかったり、普通に会話に参加することを求められるとどうしていいのかわからない。周りの人はクライアントである、という意識があるし自分の中では仕事中だと思っているので質問されなければあまり自分のことは話さないし、まして座を盛り上げることなんてできない。でもすっかり会話の中に入っていける通訳者もいてそういう人はすごいなあ〜と思う。そういう人がそばにいると私はますます黙り込んでしまって、でもつまらなそうにはできないので適当に相槌をうって笑顔を絶やさずにいるようには努力する。でももしかして私って座を白けさせていないかしら…と悩んでしまう。先日もそういう機会があり、同席したもう一人の通訳の人は率先して座を盛り上げていたが私は相変わらず横で黙り込んでいた。私は引っ込み思案ではないと思っていたが、実はそうなのかも。
2010年05月28日
タイマー
名刺とタイマー。「通訳者」という肩書が書かれた名刺と自分専用のタイマーを持ったとき、自分は通訳者になったんだなあ、と一人で興奮したことを思い出す。両方とも決して高価なものではないけれど、この小道具がこれから自分は通訳者として仕事をしていくんだ、という決意の象徴しているような気がしたんだと思う。名刺はウェブサイトであれこれデザインを選び、現物が届いたときは本当にうれしく恥ずかしかった。タイマーはこれまで何種類か使ったけれど、今使っている&一番のお気に入りは写真のキッチンタイマーである。通訳者の中ではドリテックのタイマーとかSATOのタイマーを使っている人も多いが、私はSATOのタイマーは色がイマイチなので別のものを探していた。今使っているタイマーは足があるのでちゃんと立つし、色もかわいい(ピンクもある)し数字のところが蛍光になっているので暗い所で光るのもなかなかよい。友人が持っているのをみてほしくなって1年半前にすぐに購入。以来ずっと愛用している。

2010年05月25日
第一印象か終わりよければ全てよしか
社内通訳で一番いい点は、突然会議に呼ばれても背景知識があるので比較的すんなりと入っていけることと、内容が分かっているので一歩踏み込んだ訳出ができることだと思う。それに比べて単発の通訳だとどうしても安全策をとってしまい、間違いではないけれどイマイチ良く分からない訳出だったり、直訳調になってしまうことも多い。例えば3日間の研修に入ると2日目くらいから内容も把握でき調子も出てきて「あーあ、初日にこれだけ知識があればもう少しまともな訳ができたのに」と思うこともある。その話を友人にしたら「でもさ、最初はつまづいてもだんだん良くなってくれば、最終的には終わりよければ全てよしって聞き手も思ってくれるんじゃないの?」といったが私は逆のような気がする。一番最初に不安定な訳出をしてしまうと聞き手は「この通訳者大丈夫かな?」という懐疑心をひきずりながら聞くような気がする。逆に冒頭にいい印象を与えると、聞き手は安心感をもって聞いてくれるような気がする。そんな話をした後にある人とトイレで会って雑談をしていたらその人がこういった。「マフィンさんの訳は今は安心して聞いています。私も英語がわかるので最初はマフィンさんの通訳をチェックしていましたが、大丈夫だとわかったので今はそういうチェックするような聴き方はしていないですよ。」ううう…こうやって常にチェックされている私達。やっぱり第一印象は大切だわ。
2010年05月24日
システム文書の翻訳
システム文書の翻訳をする機会が多い。特に要件定義書や技術関連のデザイン書だと100ページ近くなる。最初はページ数を見ただけめまいがしたけれど、実はこういった類の書類は繰り返しが多くてコピペでかなり乗り切ることができる場合が多いことがわかってきた。残念ながら翻訳ツールはパソコンの中に入っていないのでそれほど効率よくはないが、それでもコピペや置換えなどを使うことによって余計な作業を省略できるのはありがたい。結局はいかにワードやエクセルの機能をうまく使いこなせるかが仕事を早く仕上げるカギになってくる。私はあまりワードもエクセルも得意ではなく基本動作しかわからないが、もしかしてもう少しスキルを磨けば、100ページくらいサクサク訳せてしまうのではないかしら、なんて思ったりする。先日も一本依頼されて1日半で30枚近くできて嬉しかった!!なんだかんだ文句を言いながら翻訳をすることが多くなってから1年近く経つ。知らず知らずに私の翻訳スピードもアップしてきたということかしら。
2010年05月23日
またまたマーフィーの法則
単発のお仕事の依頼はたいていメールでいただく。私は個人のPCのアドレスも携帯に転送するようにしてあるのでほぼリアルタイムで読むことができる。でもこの不景気、マナーになっている携帯がブルブルすることなんて一日1件あるかないかだ。でも先週のある日、携帯がず〜っとブルブルなっているから何かと思ったら着信していた。電話がかかった来ることなんで珍しいと思ったら本日の夜の電話会議の依頼だった。前回問い合わせがあった時に張り切っていたらドタキャンになって非常に悲しかったから次回はぜひ!と思っていたのにそういう日に限ってめったにない残業が入っている。はあ〜。本当に仕事ってどうして重なるんだろう。一日ずらしてくれたら何の問題もないのに…と私がいくら思っても私がスケジュールを決めるわけではないから仕方ない。仕事は縁というけれど、調整できなくて泣く泣くお断りすることは結構多いのではないか。企業にとって通訳の手配は最後の最後になるらしく、直前の依頼は結構多い。知らなければ知らないで済むのに変に問い合わせがあって、自分が受けられないと妙に悔しかったりする。ということは逆にいえばタイミングがあってお受けできる仕事というのは非常に縁があるのだから大切にしなければいけない、ということね。
2010年05月18日
不覚
私はいつも三色ボールペンを使っている。一番の理由はメモを書いている最中にインクがなくなってあわてることがない、ということだろう。赤が無くなって、青が無くなってきたらそろそろ御用心、と自分で確認することができるし、早めに次のボールペンを用意することができるからだ。(ちなみに私は赤、青、黒という順番で使っている。なぜかというと何かあって突然きちんとした文書に記入しなければいけないとき、あるいは誰かにボールペンを貸さなければいけないときに、赤インクしか残っていないと困ることがあるからである)とはいえインクの消耗は結構激しいので常にインクの残量をチェックするくせはついていた。でも最近翻訳をすることが多くなったのでついつい確認作業を怠っていて、そういう時に限って逐次通訳に入ったりするものだから恐ろしい。久しぶりにメモを書いている真っ最中にインクが無くなるという経験をした。幸い後半に近かったので必死に書けないボールペンで書いてその筆圧で解読することで何とか事なきを得たが、やはり常に準備体制は整えていなければいけないなあ、と痛感した。
2010年05月15日
ブリティッシュ・イングリッシュ
昔はイギリス英語が苦手だったけれどいろいろな国の人と出会うようになり以前と比べるとそれほど意識せずに通訳ができるようになったと思っていた。特にオーストラリアにいってからはイギリス英語と共通点が多いし、フランス人英語やインド人英語からすれば涙が出るくらいクリアだからイギリス人が相手だとかえって安心する部分もあった。でもやはり久しぶりだと慣れるのに時間がかかるみたいだ。今日はflowとfloorに惑わされてしまった。それもずっと作業の流れとか風向きとかいう話をしていたのでflowだと信じ込んでいたら突然floorの話になったらしく、またイギリス人は最後のRを強く発音しないので私は混乱して一瞬「???」となってしまった。あーあ、私の耳なんて所詮こんなものなのね。
2010年05月11日
一日何枚翻訳できるか
先日パワポの下についているノートの部分(プレゼン用のカンペの部分)の翻訳を大至急でやってほしいといわれた。プレゼン資料は28枚のスライドがあり、でもメモがついていないのもあったので実質は14枚分(それもノート部分なので編集は体裁を整えるといった作業は一切なし)だったが朝9時半に受け取って12時に仕上げた。う〜ん、これは我ながらかなりハイペースだと感動したが(おかげで疲れてしまって午後はほとんど仕事にならなかった)ふと一日何枚くらい翻訳できるのだろうと考えた。以前どこかで社内翻訳の人に翻訳依頼をする際に大体1時間A4で1ページという計算をして依頼するという話を聞いたが私はその時大変驚いて、私には1時間1ページなんてありえないと思った。(もちろん内容にもよる)私の場合、例えば議事録やマニュアルを一日中やれ、といわれると非常にスローペースになる。それよりも午前中に少し重めのテーマのものを3枚くらいやり、午後議事録2、3ページやり、それからパワポまたはメール翻訳をやるというごたまぜ翻訳だと適度に気分転換ができてそれなりの枚数はこなせるかもしれないなと思う。また同じ翻訳でもエクセルになっているものだとまた極端にペースが落ちる。エクセル嫌い。大嫌い。エクセルの翻訳は極力やりたくないが、エクセルでの依頼は結構多いので曲者だ。
翻訳は単調な作業になりがちなのでできればあれこれバラエティに富んだ内容をやりたいというのが本音だろうな。
翻訳は単調な作業になりがちなのでできればあれこれバラエティに富んだ内容をやりたいというのが本音だろうな。
2010年05月10日
遅まきながらpodcast
通訳学校で必死に勉強をしていたときは毎日欠かさずCNNとBBCを見ていたが最近は海外ニュースとはすっかりご無沙汰してしまっていた。先日ひょんなことからiTuneをインストールをし、久しぶりに英語ニュースのシャワーを浴び、あの独特の雰囲気を味わっている。残念ながら日本語がついていないので昔のように内容をしつこく確認することはできないけれど、それでも耳を鍛えるのにはとても役に立つと思う。またアメリカやイギリスのニュースってやはり意識しないとなかなか日常生活の中には入ってこないのだなということを感じた。ビデオは家の視聴用、オーディオは外出用にとかなり遅まきながらではあるが、この素晴らしいテクノロジーを享受し始めている。
2010年05月06日
CamelCase
システム系はいつも未知の言葉のオンパレードで常に頭を悩ませながら翻訳をするが、いきなりcamel caseとでてきて「ラクダ??」と思いつつ検索したらさすがはウィキペディア、ちゃんと載っていました。キャメルケースとは複合語を一つの綴りとしてタイトルのようにそれぞれの単語の先頭文字を大文字にすることだそうだ。なるほど〜。でも私がラクダ?と思ったのは間違いでなくて大文字が二つあってそれがラクダのこぶにみえるからキャメルケースになったそうである。面白い。
2010年05月05日
2010年05月04日
あれが腹案だったのか…
今日のニュースを見ていてびっくりした。あれが日本の首相なのか。あれだけ大見栄を張っておいて最終的に「お謝り」とは心底驚いた。ここまでの最悪のシナリオ、やろうと思ってもそうそうできるものではないが鳩山さんは見事にやってのけた。凄い。
彼はたぶん誠実で、優しくて、嘘がつけない性格なのだろう。たぶんこういう人と結婚するととても幸せに過ごすことができると思う。でも残念ながら政治家としてはそれでは大成しない。少なくとも一国のトップとしては通用しないと思う。そういえば英国でもブラウン首相が大失態を演じ追い詰められている。ブラウンさんと鳩山さん、もしかして似ているかもしれない。
彼はたぶん誠実で、優しくて、嘘がつけない性格なのだろう。たぶんこういう人と結婚するととても幸せに過ごすことができると思う。でも残念ながら政治家としてはそれでは大成しない。少なくとも一国のトップとしては通用しないと思う。そういえば英国でもブラウン首相が大失態を演じ追い詰められている。ブラウンさんと鳩山さん、もしかして似ているかもしれない。